傷寒論 原文 その9

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霍乱病篇

弁霍乱病脈証并治

霍乱病の脈証并びに治を弁ず

以下の四章(第三百九十三章、第三百九十四章、第三百九十五章、第三百九十六章)は共に本文に非ざらん。…『傷寒論講義』

第三百九十三章

問曰、病有霍乱者何、答曰、嘔吐而利、此名霍乱、

第三百九十四章

問曰、病発熱、頭痛、身疼、悪寒、吐利者、此属何病、答曰、此名霍乱、自吐下、又利止、復更発熱也、

第三百九十五章

傷寒、其脈微渋者、本是霍乱、今是傷寒、却四五日、至陰経上転、入陰必利、本嘔、下利者、不可治也、欲似大便、而反失気、仍不利者、此属陽明也、便必鞕、十三日愈、所以然者、経尽故也、

第三百九十六章

下利後、当便鞕、鞕則能食者愈、今反不能食、到後経中、頗能食、復過一経能食、過之一日当愈、不愈者、不属陽明也、

●第一節…第三百九十七章、第三百九十八章、第三百九十九章、第四百章、第四百一章、第四百二章、第四百三章

  • 本篇は条文に錯簡あり。それ故『傷寒論講義』では、正文において改めて章を記して、順列を明らかにしている。
  • 第三百九十七章→霍乱篇第四章

    悪寒、脈微而復利、利止、亡血也、四逆加人参湯主之、

    【訓読】
    悪寒し、脈微にして復た利し、利止むは亡血なり。四逆加人参湯之を主る。

    四逆加人参湯方
    於四逆湯方内、加人参一両、余依四逆湯法服、

    【訓読】
    四逆湯方内に於て、人参一両を加ふ。余は四逆湯の法に依りて服す。

    第三百九十八章→霍乱篇第一章

     

    霍乱、頭痛、発熱、身疼痛、熱多欲飲水者、五苓散主之、寒多不用水者、理中丸主之、

    【訓読】
    霍乱、頭痛、発熱し、身疼痛し、熱多くして水を飲まんと欲する者は、五苓散之を主る。寒多くして水を用ひざる者は、理中丸之を主る。

    理中丸方
    人参 甘草 白朮 乾薑已上各三両
    右四味、搗篩為末、蜜和、丸如鶏子黄大、以沸湯数合、和一丸、研砕温服之、日三服、夜二服、腹中未熱、益至三四丸、然不及湯、湯法、以四物、依両数切、用水八升、煮取三升、去滓、温服一升、日三服、 〔加減法、若臍上築者、腎気動也、去朮、加桂四両、吐多者、去朮、加生姜三両、下多者、還用朮、悸者、加茯苓二両、渇欲得水者、加朮、足前、成四両半、腹中痛者、加人参、足前、成四両半、寒者、加乾薑、足前成四両半、腹満者、去朮、加附子一枚、服湯後、如食頃、飲熱粥一升許、微自温、勿発掲衣被〕、

    理中丸方
    人参 甘草 白朮 乾薑 甘草 白朮已上各三両
    右四味、搗篩為末、蜜和、丸如鶏子黄大、以沸湯数合、和一丸、研砕温服之、日三服、夜二服、腹中未熱、益至三四丸、然不及湯、湯法、以四物、依両数切、用水八升、煮取三升、去滓、温服一升、日三服、

    【訓読】
    理中丸の方
    人参 乾薑 甘草 白朮已上各三両
    右四味、搗き篩ひて末と為し、蜜にて和し、丸ずること鶏子黄の大きさ如(ばか)り、沸湯数合を以て、一丸を和し、研り砕きて之を温服す。日に三服、夜二服す。腹中未だ熱せざれば、益して三四丸に至る。然るに湯に及ばず。湯法は、四物を以て、両数に依り切(きざ)み、水八升を用ひて、煮て三升を取り、滓を去り、一升を温服す。日に三服。

    第三百九十九章→霍乱篇第二章

    吐利止、而身痛不休者、当消息和解其外、宜桂枝湯小和之、

    【訓読】
    吐利止みて、身痛休まざる者は、当に消息して其の外を和解すべし宜しく桂枝湯にて小しく之を和すべし。

    第四百章→霍乱篇第三章

    吐利、汗出、発熱、悪寒、四肢拘急、手足厥冷者、四逆湯主之、

    【訓読】
    吐利し、汗出で、発熱、悪寒し、四肢拘急し、手足厥冷する者は、四逆湯之を主る。

    第四百一章→霍乱篇第五章

    既吐且利、小便復利、而大汗出、下利清穀、内寒外熱、脈微欲絶者、四逆湯(※)主之、

    既吐且利、小便復利、而大汗出、下利清穀、内寒外熱、脈微欲絶者、通脈四逆湯主之、

    【訓読】
    既に吐し且つ利し、小便復って利し、而して大汗出で、下利清穀、内寒外熱、脈微にして絶せんと欲する者は、通脈四逆湯之を主る。

    第四百二章→霍乱篇第六章

    吐已下断、汗出而厥、四肢拘急不解、脈微欲絶者、通脈四逆加猪胆汁湯主之、

    【訓読】
    吐已(や)み下断(た)え、汗出でて厥し、四肢拘急解せず、脈微にして絶せんと欲する者は、通脈四逆加猪胆汁湯之を主る。

    通脈四逆加猪胆汁湯方
    甘草二両 乾薑三両 附子大者一枚 猪胆汁四合 右三味以水三升煮取一升二合、去滓、内猪胆汁、分温再服、〔其脈即来、無猪胆、以羊胆代之〕、

    通脈四逆加猪胆汁湯方
    甘草二両 乾薑三両 附子大者一枚 猪胆汁四合 右三味以水三升煮取一升二合、去滓、内猪胆汁、分温再服、

    【訓読】
    通脈四逆加猪胆汁湯の方
    甘草二両 乾薑三両 附子大者一枚 猪胆汁四合 右三味、水三升を以って、煮て一升二合を取り、滓を去り、猪胆汁を内れ、分ち温め再服す。

    第四百三章→霍乱篇第七章

    吐利、発汗、脈平、小煩者、以新虚不勝穀気故也、

    吐利、発汗後、脈平、小煩者、以新虚不勝穀気故也、

    【訓読】
    吐利し、発汗の後、脈平に、小煩する者は、以新たに虚し穀気に勝(た)へざるを以ての故なり。

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