傷寒論 原文 その1

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太陽病上篇

弁太陽病脈証并治 上

【訓読】
太陽病の脈証并びに治を弁ず 上

●第一節…第一章、第二章、第三章

第一章

太陽之為病、脈浮、頭項強痛、而悪寒、

【訓読】
太陽の病(やまい)為(た)る、脈浮に、頭項(ずこう)強(こわ)ばり痛み、而(しか)して悪寒(おかん)す。

第二章

太陽病、発熱、汗出、悪風、脈緩者、名為中風、

【訓読】
太陽病、発熱(ほつねつ)し、汗出(い)で、悪風(おふう)し、脈緩なる者は名づけて中風(ちゅうふう)と為す。

第三章

太陽病、或已発熱、或未発熱、必悪寒、体痛、嘔逆、脈陰陽倶緊者、名曰傷寒、

【訓読】
太陽病、或は已(すで)に発熱し、或は未だ発熱せず、必ず悪寒し、体(たい)痛み、嘔逆(おうぎゃく)し、脈陰陽倶に緊なる者は名づけて傷寒と曰(い)ふ。

以下の八章は疑ふらくは、傷寒論の本文に非ざらむ。…『傷寒論講義』

第四章

傷寒一日、太陽受之、脈若静者、為不伝、頗欲吐、若躁煩、脈数急者、為伝也、

第五章

傷寒二三日、陽明少陽証不見者、為不伝、

第六章

太陽病、発熱而渇、不悪寒者、為温病、若発汗已、身灼熱者、名曰風温、風温為病、脈陰陽倶浮、自汗出、身重、多眠睡(※)、鼻息必鼾、語言出難、若被下者、小便不利、直視失溲、若被火者、微乃発黄色、劇則如驚癇、時瘈瘲、若火薫之、一逆尚引日、再逆促命期、

第七章

病、有発熱悪寒者、発於陽也、無熱悪寒者、発於陰也、発於陽者、七日愈、発於陰者(※)、六日愈、以陽数七、陰数六故也、

第八章

太陽病、頭痛、至七日以上、自愈者、以行其経尽故也、若欲作再経者、針足陽明、使経不伝則愈、

第九章

太陽病、欲解時、従巳至未上、

第十章

風家、表解而不了了者、十二日愈、

第十一章

病人、身大熱、反欲得近衣者、熱在皮膚、寒在骨髄也、身大寒、反不欲近衣者、寒在皮膚、熱在骨髄也、

●第二節…第十二章、第十三章、第十四章

第十二章

太陽中風、陽浮而陰弱、陽浮者、熱自発、陰弱者、汗自出、嗇嗇悪寒、淅淅悪風、翕翕発熱、鼻鳴、乾嘔者、桂枝湯主之、

【訓読】
太陽の中風、陽浮にして陰弱、陽浮は熱自(おの)づから発し、陰弱は、汗自づから出(い)づ。嗇嗇(しょくしょく)として悪寒し、淅淅(せきせき)として悪風し、翕翕(きゅうきゅう)として発熱し、鼻鳴(びめい)し、乾嘔(かんおう)する者は、桂枝湯之を主(つかさど)る。

桂枝湯方
桂枝三両 芍薬三両 甘草二両 生薑三両 大棗十二枚
右五味、〓咀、以水七升、微火、煮取三升、去滓、適寒温、服一升、服已、須臾、歠熱稀粥一升余、以助薬力、温覆一時許、遍身漐漐、微似有汗者益佳、不可令如水流漓、病必不除、若一服、汗出、病差、停後服、不必尽剤、若不汗、更服、依前方(※1)、又不汗、後服少促〔〓(※2)〕其間、半日許、令三服尽、若病重者、一日一夜服、周時観之、服一剤尽、病証猶在者、更作服、若汗不出者、乃服至二三剤、禁生冷、粘滑、肉麺(※3)、五辛、酒酪、臭悪等物、

桂枝湯方
桂枝三両 芍薬三両 甘草二両 生薑三両 大棗十二枚
右五味、〓咀、以水七升、微火、煮取三升、去滓、適寒温、服一升、服已、須臾、歠熱稀粥一升余、以助薬力、温覆一時許、遍身漐漐、微似有汗者益佳、不可令如水流漓、病必不除、若一服、汗出、病差、停後服、不必尽剤、若不汗、更服、依前法、又不汗、後服少促其間、半日許、令三服尽、若病重者、一日一夜服、周時観之、服一剤尽、病証猶在者、更作服、若汗不出者、乃服至二三剤、禁生冷、粘滑、肉麪、五辛、酒酪、臭悪等物、

【訓読】
桂枝湯の方
桂枝三両 芍薬三両 甘草(かんぞう)二両 生薑(しょうきょう)三両 大棗(たいそう)十二枚
右五味、〓咀(ふそ)し、水七升(しちしょう)を以て、微火(びか)にて、煮て三升を取り、滓(かす)を去り、寒温(かんおん)に適(てき)し、一升を服す。服し已って、須臾(しゅゆ)に、熱稀粥(ねつきしゅく)一升余りを歠(すす)り、以て薬力を助(たす)け、温覆(おんぷう)一時(いちじ)許(ばか)りならしむれば、遍身(へんしん)漐漐(ちゅうちゅう)として、微似(びじ)して汗有る者益(ますます)佳なり。水の流漓(りゅうり)したる如くならしむべからず。病(やまい)必ず除かれず。
若し一服、汗出(い)で、病差(い)ゆれば、後服を停(とど)め、必ずしも剤を尽(つく)さず。若し汗せざれば、更に服すること、前法に依(よ)る。又汗せざれば、後服は少しく其間を促(うなが)し、半日(はんじつ)許りにして、三服を尽さしむ。若し病重き者は、一日一夜(いちじついちや)に服し、周時(しゅうじ)之を観(み)る。一剤を服し尽し、病証猶(なお)在る者は、更に作り服す。若し汗出でざる者は、乃ち服すること二三剤に至る。生冷(せいれい)、粘滑(ねんかつ)、肉麪(にくめん)、五辛(ごしん)、酒酪(しゅらく)、臭悪(しゅうあく)等の者を禁ず。

第十三章

太陽病、頭痛、発熱、汗出、悪風者、桂枝湯主之、

【訓読】
太陽病、頭痛、発熱し、汗出で、悪風する者は、桂枝湯之を主(つかさど)る。

第十四章

太陽病、項背強、几几、反汗出、悪風者、桂枝加葛根湯主之、

【訓読】
太陽病、項背(こうはい)強(こわ)ばること、几几(しゅしゅ)、反(かえ)って汗出で、悪風する者は桂枝加葛根湯(けいしかかっこんとう)之を主る。

桂枝加葛根湯方
葛根四両 芍薬二両 甘草二両 生薑三両 大棗十二枚 桂枝二両
右六味、以水一斗、先煮葛根、減二升、去上沫、内諸薬、煮取三升、去滓、温服一升、覆取微似汗、不須啜粥、余如桂枝湯、

【訓読】
桂枝加葛根湯の方
葛根四両 芍薬二両 甘草二両 生薑三両 大棗十二枚 桂枝二両
右六味、水一斗(いっと)を以て、先ず葛根を煮て、二升を減じ、上沫(じょうまつ)を去り、諸薬を内(い)れ、煮て三升を取り、滓(かす)を去り、一升を温服す。覆(おお)ふて微似(びじ)して汗を取る。粥を啜(すす)るを須(もち)ひず、余は桂枝湯の如くす。

●第三節…第十五章、第十六章、第十七章

第十五章

太陽病、下之後、其気上衝者、可与桂枝湯、方用前法、若不上衝者、不可与之、

【訓読】
太陽病、之を下(くだ)して後(のち)、其の気上衝する者は、桂枝湯を与ふべし。方前法を用ふ。若し上衝せざる者は、之を与ふべからず。

第十六章

太陽病、三日、已発汗、若吐、若下、若温針、仍不解者、此為壊病、桂枝不中与也、観其脈証、知犯何逆、随証治之、

【訓読】
太陽病、三日(さんじつ)、已(すで)に発汗し、若(も)しくは吐(と)し、若しくは下し、若しくは温針(おんしん)し、仍(な)ほ解(かい)せざる者は、此れを壊病(えびょう)と為す。桂枝与ふ中(あた)らざるなり、其の脈証を観て、何れを犯せるの逆なるかを知り、証に随(したが)ひて之を治(ち)す。

第十七章

桂枝本為解肌、若其人脈浮緊、発熱、汗不出者、不可与也、常須識比、勿令誤也、

【訓読】
桂枝は本(もと)解肌(かいき)と為す。若し其の人脈浮緊に、発熱し、汗出でざる者は、与ふべからざるなり。常に須(すべか)らく此(これ)を識(し)り、誤(あやま)らしむること勿(なか)れ。

以下の三章は、疑ふらくは、旧章に非ざらん。…『傷寒論講義』

第十八章

若酒客病、不可与桂枝湯、得湯則嘔、以酒客不喜甘故也、

第十九章

喘家、作桂枝湯、加厚朴杏子佳、

第二十章

凡服桂枝湯吐者、其後必吐膿血也、

●第四節…第二十一章 第二十二章

第二十一章

太陽病、発汗、遂漏不止、其人悪風、小便難、四肢微急、難以屈伸者、桂枝加附子湯主之、

【訓読】
太陽病、発汗し、遂(つい)に漏(も)れて止(や)まず、其の人悪風し、小便難(なん)に、四肢微急(ししびきゅう)し、以て屈伸し難き者は、桂枝加附子湯(けいしかぶしとう)之を主る。

桂枝加附子湯方(※)
於桂枝湯方内、加附子一枚、余依前法

【訓読】
桂枝加附子湯の方
桂枝湯方内に於て、附子一枚を加(くお)ふ。余は前法に依る。

第二十二章

太陽病、下之後、脈促、胸満者、桂枝去芍薬湯主之、若微悪寒者、去芍薬中加附子湯主之、

【訓読】
太陽病、之を下して後、脈促に、胸満(きょうまん)する者は、桂枝去芍薬湯(けいしきょしゃくやくとう)之を主る。若し微悪寒(びおかん)する者は、去芍薬方中加附子湯(きょしゃくやくほうちゅうかぶしとう)之を主る。

桂枝去芍薬湯方
於桂枝湯方内、去芍薬、余依前法、
桂枝去芍薬加附子湯方
(※)
於桂枝湯方内、去芍薬、加附子一枚、余依前法、

【訓読】
桂枝去芍薬湯の方
桂枝湯方内に於て、芍薬を去る。余は前法に依る。
桂枝去芍薬加附子湯の方
桂枝湯方内に於て、芍薬を去り、附子一枚を加ふ。余は前法に依る。

●第五節…第二十三章、第二十四章、第二十五章、第二十六章、第二十七章、第二十八章、第二十九章

第二十三章

太陽病、得之八九日、如瘧状、発熱、悪寒、熱多、寒少、其人不嘔、清便〔欲〕自可、一日二三度発、脈微緩者、為欲愈也、脈微而悪寒者、此陰陽倶虚、不可更発汗、更下、更吐也、面色反有熱色者、未欲解也、以其不能得小汗出、身必痒、宜桂枝麻黄各半湯、

太陽病、得之八九日、如瘧状、発熱、悪寒、熱多、寒少、其人不嘔、清便自可、一日二三度発、脈微緩者、為欲愈也、脈微而悪寒者、此陰陽倶虚、不可更発汗、更下、更吐也、面色反有熱色者、未欲解也、以其不能得小汗出、身必痒、宜桂枝麻黄各半湯、

【訓読】
太陽病、之を得て八九日(はっくじつ)、瘧状(ぎゃくじょう)の如く、発熱、悪寒し、熱多く寒少なく、其の人嘔せず、清便(せいべん)自(おの)づから可(か)、一日(いちじつ)二三度(にさんど)発(はっ)し、脈微緩なる者は、愈(い)えんと欲すと為すなり。脈微にして悪寒する者は、此れ陰陽倶に虚す、更に発汗し、更に下(くだ)し、更に吐(と)すべからざるなり。面色(めんしょく)反って熱色有る者は、未だ解せんと欲せざるなり、其の小(すこ)しく汗出づるを得(う)る能(あた)はざるを以て、身(み)必ず痒(かゆ)し、桂枝麻黄各半湯(けいしまおうかくはんとう)に宜し。

桂枝麻黄各半湯方
桂枝一両十六銖 芍薬 生薑 甘草 麻黄各一両 大棗四枚 杏仁二十四箇
右七味、以水五升、先煮麻黄、一二沸、去上沫、内諸薬、煮取一升八合、去滓、温服六合、

【訓読】
桂枝麻黄各半湯の方
桂枝一両十六銖(しゅ) 芍薬 生薑 甘草 麻黄各一両 大棗四枚 杏仁(きょうにん)二十四箇
右七味(しちみ)、水五升を以て、先づ麻黄を煮て、一二沸し、上沫(じょうまつ)を去り、諸薬を内(い)れ、煮て一升八合を取り、滓を去り、六合を温服す。

第二十四章

太陽病、初服桂枝湯、反煩不解者、〔先刺風池風府〕、却与桂枝湯則愈、

太陽病、初服桂枝湯、反煩不解者、却与桂枝湯則愈、

【訓読】
太陽病、初め桂枝湯を服し、反って煩して解(かい)せざる者は、却(かえ)って桂枝湯を与ふれば則ち愈(い)ゆ。

第二十五章

服桂枝湯、大汗出、脈洪大者(※)、与桂枝湯、如前法、若形如瘧、日再発者、汗出必解、宜桂枝二麻黄一湯、

服桂枝湯、大汗出、脈但洪大者、与桂枝湯、如前法、若形如瘧、日再発者、汗出必解、宜桂枝二麻黄一湯、

【訓読】 桂枝湯を服し、大汗(たいかん)出(い)で、脈但洪大(みゃくただこうだい)なる者は、桂枝湯を与ふること、前法の如くす。若し形瘧(ぎゃく)の如く、日(ひ)に再発(さいほつ)する者は、汗出れば必ず解(かい)す。桂枝二麻黄一湯(けいしにまおういちとう)に宜し。

桂枝二麻黄一湯方
桂枝一両十七銖、芍薬一両六銖、麻黄十六銖、生薑一両六銖、杏仁十六箇、甘草一両二銖、大棗五枚、
右七味、以水五升、先煮麻黄、一二沸、去上沫、内諸薬、煮取二升、去滓、温服一升、日再服
(※)

【訓読】
桂枝二麻黄一湯の方
桂枝一両十七銖、芍薬一両六銖、 麻黄十六銖、生薑一両六銖、杏仁十六箇、甘草一両二銖、大棗五枚
右七味、水五升を以て、先づ麻黄を煮て、一二沸し、上沫を去り、生薬を内れ、煮て二升を取り、滓を去り、一升を温服す。日に再服す。

第二十六章

服桂枝湯、大汗出後、大煩渇不解、脈洪大者、白虎加人参湯主之、

【訓読】
桂枝湯を服し、大汗(たいかん)出でて後、大煩渇(だいはんかつ)して解せず、脈洪大なる者は、白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)之を主る。

白虎加人参湯方
於白虎湯方内、加人参三両、余依白虎湯法、

【訓読】
白虎加人参湯の方
白虎湯方内に於て、人参三両を加ふ。余は白虎湯法に依る。

第二十七章

太陽病、発熱、悪寒、熱多、寒少、脈微弱者、此無陽也、不可発汗、宜桂枝二越婢一湯、

【訓読】
太陽病、発熱、悪寒し、熱多く、寒少なく、脈微弱の者は、此れ陽無きなり。発汗すべからず、桂枝二越婢一湯に宜し。

桂枝二越婢一湯方
桂枝 芍薬 甘草各十八銖
(※1) 生薑一両三銖(※2) 大棗四枚 麻黄十八銖 石膏二十四銖
右七味、〓咀、以五升水、煮麻黄一二沸、去上沫、内諸薬、煮取二升、去滓、温服一升、

【訓読】
桂枝二越婢一湯の方
桂枝 芍薬 甘草各十八銖 生薑一両三銖 大棗四枚 麻黄十八銖 石膏二十四銖
右七味、〓咀し、五升の水を以て、麻黄を煮て一二沸し、上沫を去り、諸薬を内れ、煮て二升を取り、滓を去り、一升を温服す。

第二十八章

服桂枝湯、或下之、仍頭項強痛、翕翕発熱、無汗、心下満、微痛、小便不利者、桂枝去桂加茯苓白朮湯主之、

【訓読】
桂枝湯を服し、或は之を下し、仍(な)ほ頭項強ばり痛み、翕翕(きゅうきゅう)として発熱し、汗無く、心下(しんか)満(み)ち、微痛(びつう)し、小便不利の者は、桂枝去桂加茯苓白朮湯(けいしきょけいかぶくりょうびゃくじゅつとう)之を主る。

桂枝去桂加茯苓白朮湯方
芍薬三両 甘草二両 生薑 白朮 茯苓各三両 大棗十二枚
右六味、以水八升、煮取三升、去滓、温服一升、小便利則愈、

【訓読】
桂枝去桂加茯苓白朮湯の方
芍薬三両 甘草二両 生薑 白朮 茯苓各三両 大棗十二枚
右六味、水八升を以て、煮て三升を取り、滓を去り、一升を温服す。小便利するときは則ち愈ゆ

第二十九章

傷寒脈浮、自汗出、小便数、心煩、微悪寒、脚攣急、反与桂枝湯、欲攻其表、此誤也、得之便厥、咽中乾、煩躁吐逆者、作甘草乾薑湯与之、以復其陽、若厥愈足温者、更作芍薬甘草湯与之、其脚即伸、若胃気不和、譫語者、少与調胃承気湯、若重発汗、復加焼鍼者、四逆湯主之、

【訓読】
傷寒脈浮に、自汗出で、小便数(さく)に、心煩(しんぱん)し、微悪寒し、脚攣急(あしれんきゅう)するに、反って桂枝湯を与へて、其の表を攻めんと欲するは、此れ誤りなり。之を得(え)て便(すなわ)ち厥(けつ)し、咽中乾き、煩躁(はんそう)し吐逆(とぎゃく)する者は、甘草乾薑湯(かんぞうかんきょうとう)を作りて之を与へ、以て其の陽を復(ふく)す。若し厥愈(い)え足温まる者は、更に芍薬甘草湯を作りて之を与ふれば、其の脚(あし)即ち伸(の)ぶ。若し胃気(いき)和せずして、譫言(せんご)する者は、少しく調胃承気湯を与ふ。若し重ねて発汗し、復(ま)た焼針(しょうしん)を加ふる者は、四逆湯(しぎゃくとう)之を主る。

甘草乾薑湯方
甘草四両 乾薑三両
右〓咀、以水三升、煮取一升五合、去滓、分温再服
(※)

芍薬甘草湯方
白芍薬四両 甘草四両
右二味、〓咀、以水三升、煮取一升半、去滓、分温再服之、

調胃承気湯方
大黄)四両 甘草二両 芒消半觔
右三味、〓咀、以水三升、煮取一升、去滓、内芒消、更上火、微煮令沸、少少温服、

四逆湯方
甘草二両 乾薑一両半 附子一枚
右三味、〓咀、以水三升、煮取一升二合、去滓、分温再服、強人可大附子一枚乾薑三両、

【訓読】
甘草乾薑湯の方
甘草四両 乾薑三両
右〓咀(ふそ)し、水三升を以て、煮て一升五合を取り、滓を去り、分ち温め再服す。

芍薬甘草湯の方
白芍薬四両 甘草四両
右二味、〓咀し、水三升を以て、煮て一升半を取り、滓を去り、分ち温め之を再服す。

調胃承気湯の方
大黄(だいおう四両 甘草二両 芒消(ぼうしょう)半觔(はんきん)
右三味、〓咀し、水三升を以て、煮て一升を取り、滓を去り、芒消を内れ、更に火に上(のぼ)せ、微(すこ)し煮て、沸(わか)しめ、少少温め服す。

四逆湯の方
甘草二両 乾薑一両半 附子一枚
右三味、〓咀し、水三升を以て、煮て一升二合を取り、滓を去り、分ち温め再服す。強人は大附子一枚乾薑三両なるべし。

以下の章、第二十九章の註文に似たり。疑ふらくは旧章に非らん。…『傷寒論講義』

第三十章

問曰、証象陽旦、按法治之、而増劇、厥逆、咽中乾、両脛拘急而譫語、師曰、言夜半手足当温、両脚当伸、後如師言、何以知此、答曰、寸口脈浮而大、浮則為風、大則為虚、風則生微熱、虚則両脛攣、病証象桂枝、因加附子、参其間、増桂、令汗出、附子温経、亡陽故也、厥逆、咽中乾、煩躁、陽明内結、譫語煩乱、更飲甘草乾薑湯、夜半陽気還、両足当熱、脛尚微拘急、重与芍薬甘草、爾乃脛伸、以承気湯微溏、則止其譫語、故治病可愈、

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