気血水

HOME > 漢方資料 > 漢方略解24

疾病現象の要素、体内を循環しているもの

気血水(きけつすい)とは、疾病現象に関与する要素であります。体内を循環して生体を維持している血液やリンパ液、およびその流れをコントロールしている神経系の働きを、漢方という原始経験医学の中で症候として明らかにしようとして用いた最小単位の概念です。

気…働きがあって、形のないもの
血…出血などの血に関する症状と瘀血に関する症状を合わせたもの
水…体内の水分代謝異常

気は血水よりも上位にあり、血水を統括する作用があります。気に関わる症状としては、のぼせ、頭痛、嘔気、眩暈などの症状を呈します。血には瘀血という漢方独特の概念を含みますが、瘀血は流通障害を来した非生理的で不健康な血のことで、俗に「ふる血の滞り」と呼ばれるものです。月経障害、不妊、痔、癌、脳血管障害、肝炎、腎炎、皮膚炎などの素因となります。水は現代的にいえば、腎、心、胃腸などの機能が低下して、他覚的に浮腫、腹水、腹鳴、胃部拍水音のみられる状態です。自覚症状として、眩暈、耳鳴り、頭重、諸疼痛、動悸、喘咳、排尿異常、口渇などが挙げられます。

この気血水は、あまり微に入り細に入ると、病因論へとすり替わり、実態と乖離しかねないので注意を要します。できるだけ簡潔明瞭に理解するに留めておいた方がいいでしょう。私もこの気血水を用いて説明するときは冗長にならないように努めています。傷寒論も同様で、あくまで症候を述べるために必要最小限で使っています。

〔画像/気血水の図〕

では次に三陰三陽の六病位の各論について述べてみます。

 
Copyright© 2006-2015 KENICHI TSUKADA All reserved.

Valid HTML 4.01 Strict Valid HTML 4.01 Strict